中小企業向け!間違いだらけのDX化
DXという言葉に踊らされてないか?
グーグルトレンドで検索数の増加具合をみてもDXという言葉の増加傾向はすさまじい。新聞や雑誌をみていてもそうであろう。
ビジネスマンとしてDXという二文を字見ない日はない。
コロナで慌てた企業は、社長がITのこと何もわかっていないのにとにかくDXだ!変革だ!と言っている。 こんなんでうまくいくわけけがない。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは?
まずDXの本質を理解していいない人が多い。DXとはでググってもデジタイゼーションとデジタライゼーションの違いなどが書いてあったりと、言葉遊びが横行している。
中小企業にとって言葉遊びはどうでも良い。DXは「デジタルによる変革」と言う意味だ。
変革という言葉がついている以上は、人によって変革の定義が違うのでDXの定義が人によって違うのは当たり前のこと。
何度も言うが、そういうわけでDXの細かいニュアンスや正式な定義などどうでもよい。 つまりコレはDXじゃない、アレはDXの範疇だ、などの議論は時間の無駄だ。
コンサルタントの立場から言うと、DXの定義としては「ITを活用して、儲ける体質をつくること」これだけで十分だ。
この体質という言葉が大事だ。
つまりデジタルで一発ビジネスを当てただけでは変革とは言わない。
そもそもDXの前に
さてDXとは「ITを活用して、儲ける体質をつくること」と言ったわけだが、そこで大事なことがある。
アナログな会社がITで儲ける体質をつくることは難しい。いまだに紙のファックスを使ったりしてITを駆使する社風がないのに、いきなりITで儲ける体質は無理だ。
だからDXと叫ぶ前にまずおすすめするのは、単純なアナログ→デジタル化だ。これさえできていないのにDXなんてできるわけがない。
高校野球をやってない中学生にプロ野球で活躍しよう!と言っているようなもんだ。まずは紙や電話などアナログ作業となっているタスクを極力デジタル化する。
それだけで良い。それが最初の一歩だ。
DXという言葉を一度忘れてほしい。ITにだいぶ慣れたら、その時に改めてDXについて考えてみればいい。
次回は社内のIT化がある程度できている自負がある企業向けに、社内のDX改革方法を具体的に書こうと思う。