「人工知能の進化が騒がれているけど、自分にどう関係があるのかわからない」
「便利になりそうなのはわかるけど、社会に悪影響がないのか心配」
「人工知能が発展した未来へ向けて仕事の不安をなくしていきたい」
人工知能とはよくAIといわれるもので、人間の脳で考えているような動きをすることが特徴です。
iPhoneのSiriやスマホの顔認証が身近な例となります。
そんな人工知能の進化がもたらす未来はどうなるのか、気になる人も多いでしょう。
そこで本記事では『2030未来のビジネススキル19』の著者で、未来予測のプロであるフューチャリスト友村晋が以下の内容を解説します!
- 人工知能(AI)の2023年までの歩みをサクッと解説
- 人工知能の未来に注目が集まる2つの理由
- 人工知能が進化する未来のメリットや懸念点
- 人工知能が発展する未来でも活躍できる仕事3選
人工知能には良い面も悪い面もあります。そんなAI社会で活躍できる仕事も紹介するので、ぜひ参考にしてください!
AI時代で生き残るためのスキルについては、著書『2030年未来のビジネススキル19』でわかりやすく解説しています。シークレットスキルの特典動画もプレゼントしているので、ぜひ手にとってみてくださいね!
【前提共有】人工知能(AI)の2023年までの歩みをサクッと解説
人工知能(AI)は70年ほど前の1950年代から研究が始まっています。
当時はオセロや将棋のゲームなどで、コンピューターと対戦できるようになりました。
これらはAIブームと呼ばれましたが、そこからしばらくは下火になる冬の時期に突入。アップダウンを繰り返し、2000年代後半から2013年ごろに第三次ブームが始まっています。
そして、2022年11月にチャットGPTが世に出たことで開発がさらに加速しました。
ここまでの盛り上がりをみせているのは、人工知能が機械学習を繰り返し、より私たちが使いやすくなったことが要因です。
今後は医療や教育、ビジネスなどさまざまな分野で人工知能が活躍していくことでしょう。
人工知能の未来に注目が集まる2つの理由
人工知能(AI)は取り上げられない日がないくらい注目されています。
ここではその理由について解説していきます。
- 人工知能が人間の脳を上回る可能性があるから
- ビジネスの進化を加速させれらるから
きっと注目の理由がわかるはずです。1つずつ詳しく解説していきます!
1.人工知能が人間の脳を上回る可能性があるから
ニュースなどで「2045年問題」や「シンギュラリティ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
まさにこれが人工知能が人間の知能を上回る、と言われているものとなります。
これらの問題は、1990年ころにアメリカのAI研究者が指摘したものですが、あくまで理論であり、人工知能が人間の知能のすべてを上回るかは懐疑的な意見が多いです。僕も人間が「主」でAIが「従」という関係は変わらないと考えています。
ただし、一部の領域ではAIが人間を上回っており、奪われる仕事があるのも事実です…!
人工知能と共存しながら、人間にしかできないこと、あなたでなければダメなことを極めていく必要があるといえるでしょう。
2.ビジネスの進化を加速させられるから
人工知能は私たちの仕事にも大きな影響を与えてくれます。
たとえば、ChatGPTを活用すればプログラムのコードを素早く生成可能です。また、コードの間違いを探す場合にも適しており、該当箇所をいち早く発見することにも役立ちます。
こういった業務効率化だけでなく、膨大なデータを活用して新しいビジネスを作ることも可能です。
実例として、私たちの物流を支えてくれているヤマト運輸は、2020年から積極的にAIを活用して注目されています。
コロナ渦の需要増で「経験や感覚」のみでの人員配置に限界を感じていたため、機械学習が日々レベルアップしていくシステムを活用しました。
その結果、スタッフの最適配置やコスト最適化に成功して、ヤマト運輸のビジネスは進化し続けています。
もはや、人工知能を活用しないで仕事をすることの方がリスクと言えるかもしれません!
参考:ヤマト運輸、MLOpsで経営リソースの最適配置を実現「お手本がないものを1から作り上げ、機械学習モデルの運用安定と高速化を勝ち取った」
人工知能の進化が未来にもたらす3つのメリット
人工知能の進化は私たちの生活を豊かにしてくれます。
ここでは、人工知能がもたらすメリットについて解説していきます!
- 生活が便利になる
- 仕事が楽になる
- 人手不足を解消してくれる
人工知能を受け入れた未来はきっと明るくなるでしょう。
1.生活が便利になる
人工知能は私たちの生活を便利にしてくれます。
無意識に活用しているものから、まだまだ成長途中のものまでありますが、今後の展開がとても楽しみです。
- 音声認識(iPhoneのSiriなど)
- お掃除ロボット(ルンバなど)
- 自動運転
自動運転のみあまり身近ではありませんが、すでに中国のAutoXという会社が自動運転の実験を開始しています。
当たり前のように勝手に操作してくれ、歩行者がいれば停止するという優れものです!
なお自動運転の未来については、関連動画「ホンダのレベル3だけじゃない!最新!世界の自動運転の未来、中国AutoXや百度の最先端技術(最新テクノロジー)」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください!
2.仕事が楽になる
人工知能は私たちの仕事を楽にしてくれます。
2022年11月にリリースされたChatGPTの台頭が大きな要因でしょう。
ChatGPTに任せられる仕事の例は以下の通りです。
- エクセルでの関数作り
- プログラムの生成(プログラミング)
- 文章の要約
- 翻訳
- 表作成
これらの作業は面倒で時間がかかるという人もいるでしょう。しかし、ChatGPTの手を借りれば時短で行うことが可能です。
ネット環境さえあれば無料で利用できるため、人工知能がとても身近な存在になったといえます!
3.人手不足を解消してくれる
人工知能は人手不足の問題にも一役買ってくれます。
AIロボットにデータを教え込めば、人間のような動きをしてくれるからです。
たとえば、すかいらーくは2022年に2,100店舗へ3,000台の自動配膳ロボットを導入しました。
採用コストも減らしてくれるため、一石二鳥の事例です!
その他、人工知能(AI)の活用事例については、関連記事「【徹底解説】AIの面白い活用事例5選+身近な活用事例7選!期待できることも解説」でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください!
参考:すかいらーく「ネコ型配膳ロボ」3000台導入を成功させた「特命チーム」に迫る
なお、AI時代に生き残るための考え方や行動は、フューチャリスト友村晋のYouTubeチャンネルで紹介しています。テクノロジーが発展する将来に不安を感じている方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
\ 情報の勝ち組になろう /
人工知能の進化が未来にもたらす3つの懸念点
人工知能にはデメリットもあると言われています。ここではその要因について解説していきます。
- 人工知能に奪われていく仕事がある
- 考える力が弱くなる可能性がある
- プライバシーがさらされる可能性がある
これらの懸念点を理解して、人工知能と上手くつき合っていきましょう!
1.人工知能に奪われていく仕事がある
人工知能は機械学習をさせることにより、人間と同じような動きをします。
そのため、少なからず私たちの仕事は奪われてしまうでしょう。たとえば、ニュースでもたびたび取り上げられているChatGPTは以下の作業が得意です。
- ライター
- 試験問題を作る仕事
- システムエンジニア(SE)
- 翻訳業務
- 企画書、資料作り、プランナー
- 作家、作詞家
人工知能は人件費がかからず、文句も言いません。そんなAIからそれなりの成果物が上がってくれば、人間である必要が薄れてきます。
悲観的になる必要はありませんが、将来のリスクに備えて正しく事実を認識し、今から対策を打つことが重要です。
詳しくは、関連記事「【完全網羅】10年後になくなる仕事ランキング7選!なくならない仕事も紹介」で詳しく解説しています。
生き残る方法もしっかり解説しているので、ぜひ参考にしてください!
2.考える力が弱くなる可能性がある
生成AIであるChatGPTの登場で、特に子どもの考える力が弱くなるのではと心配しています。
まるで人間が回答しているような自然体の文章を作ってくれるため、以下2つには利用されやすいです。
- 論文の作成
- 読書感想文
厳密には学校の規制がありますが、自宅でコッソリやればバレにくいのも事実です。
また、さまざまな知識を教えてくれるため、挑戦して失敗する機会が激減するのも良くないと考えています!
詳しい対処法については、関連記事「【厳選】AIの進化が社会にもたらす影響7選!人工知能の進化におびえない方法も伝授」で詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてくださいね!
3.プライバシーがさらされる可能性がある
たびたびニュースでも取り上げられているChatGPTは、日々打ち込まれた内容を学習して回答をはき出しています。
そこに個人情報などを打ち込めば、大事な情報が知れわたる可能性はゼロではありません。
実際にイタリアでは、プライバシーの観点からChatGPTの使用は禁止。アクセスすらできない状況となっています。
このようにプライバシーの問題は、国や地域によって考え方が変わってきます。
まずは自己防衛することから始めてみましょう!
人工知能が発展する未来でも活躍できる仕事3選
人工知能がいくら進化しようと、人間が活躍できる仕事は存在します。
そこで大切になるのが、以下3つのキーワードです。
- マネジメント
- ホスピタリティ
- クリエイティビティ
一つずつ深掘りしていきますね!
なお、これから解説する内容は関連動画「2030年の近未来、AIやロボット、テクノロジーに仕事を奪われず消えない職業、つまり、稼げる仕事3選!」でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください!
1.マネジメント
マネジメントとは、人をまとめる能力を求められる仕事のことです。
お店の店長や管理職、マネージャーなどがこれにあたります。誰しもAIに指示されるのは、いい気がしないでしょう。
そこで重要なワードをまとめました。
- 人望
- 育成力
- 課題発見力
- 人間関係構築力
- リーダーシップ力
- 臨機応変に対応する力
人望やリーダーシップのある人の言うことを聞き入れたい、と思うのは自然なことです!
人に好かれる人になることがマネジメント力の第一歩ともいえるでしょう。
2.ホスピタリティ
ホスピタリティとは、接客のプロフェッショナルのことです。
人工知能には感情がないため、接客力を鍛えればAIと差別化できます。
たとえば、高級ホテルやレストランに行った際には心地よい接客も受けたいと思うでしょう。もしも、AIロボットに出迎えられても雰囲気が台無しです。
つまり人間が人間を求めているということです!
会話や空気感で何を求めているのかを察して、最上級のおもてなしができればあなたは唯一無二となれるでしょう。
3.クリエイティビティ
僕はクリエイティビティが求められる仕事を以下の3つのフローに分解して定義しています!
- 人の悩みを見つける
- 悩みの解決方法を見つける
- 解決する
つまり、僕たちのあたり前になっている事象のなかから、解決するとみんなが喜ぶ課題を発見することがクリエイティビティを発揮することだと考えています。
AIは大量のデータを的確に処理して事象をあきらかにしたり、解決策を導いてくれたりはしますが、そもそも人間が困っているかどうかは判断できません。
逆に、発見した課題に対する最適解を、AIを使って考えられる人材を目指しましょう。
AI時代で生き残るためのスキルについては、著書『2030年未来のビジネススキル19』でわかりやすく解説しています。シークレットスキルの特典動画もプレゼントしているので、ぜひ手にとってみてくださいね!
本記事の内容を参考に、人工知能と共存する未来を自分なりに考えてみてください!きっと今より充実した毎日が待っているはずです。
なお、これからくるAI社会をかしこく生き抜いていくための最新情報は「フューチャリスト友村晋のYouTubeチャンネル」で発信していきます。
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