「10年後には約半数の人の仕事がなくなると聞いた」
「10年後になくなる仕事にはどのような職業がある?」
「10年後にもなくならない仕事はある?」
仕事がなくなる心配をせずに人生を送るためには、なくなる仕事の共通点を知り、しっかりとした対策をたてるのが重要です。

そこで本記事では『2030未来のビジネススキル19』の著者で、未来予測のプロであるフューチャリスト友村晋が以下の内容を解説します!
- 10年後になくなる可能性がある仕事の共通点3選
- 10年後になくなる可能性がある仕事ランキング7選
- 将来仕事がなくなる心配をせずに人生を送る方法3選
- 将来なくならない可能性が高い仕事ランキング3選
10年後のキャリアを見据えて、今日できることからはじめていきましょう!
10年後の将来になくなる可能性がある仕事ランキング7選
ここでは、10年後になくなる可能性がある仕事をランキング形式で紹介します。
- 1位.スーパーの店員・レジ打ち
- 2位.事務作業・データ入力
- 3位.倉庫作業・ピッキング作業
- 4位.ホテルの接客・受付の仕事
- 5位.工場での組み立て作業
- 6位.警備・ビルのメンテナンス
- 7位.路線バスのドライバー
今後のキャリアを考えなおす、参考にしてもらえれば幸いです。
なお、今回のランキングに自分の仕事が入っているからといって、悲観することはありません。記事の後半では、稼げる人材になれる方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください!
1位.スーパーの店員・レジ打ち
一部のスーパーは人材コストを削減するために、無人レジや物品補充ロボなどの導入をおこない自動化を進めています。
キャッシュレス決済を導入するスーパーも増えていて、従来の現金決算やレジ打ち業務が減っている場所もあります。



今後は、店舗内での従業員の需要が減少すると考えられるでしょう。
このような背景もあり、スーパーの店員・レジ打ちは10年後になくなる可能性の高い仕事の一つであるといえます。
2位.事務作業・データ入力
テクノロジーの進化によって事務作業・データ入力の一部は、ソフトウェアによって自動化されたり、AIによって代替されたりしています。
たとえば、繰り返しおこなう作業や手順がきまっている作業などは、自動化によって効率的に処理できるため、人がやるべき作業が減っているケースがあります。



第一生命では、ソフトウェアの導入により、2年間で20万時間の仕事を減らしたそうです…!
自動化やAIの進化は今後も続くでしょう。そういった背景を考えると、事務作業・データ入力は10年後になくなる可能性の高い仕事の一つであるといえます。
3位.倉庫作業・ピッキング作業
物流業界では、自動倉庫や自動ピッキングシステムなどの技術の導入が進んでいます。ビックデータやIoTなどの技術が進化し、物流データをリアルタイムで収集・解析できるようにもなってきています。
今後もテクノロジーの発達により、効率的な在庫管理やピッキングルートの最適化が可能になるでしょう。



手作業でおこなっていたものが自動化されていくのは、ほぼ間違いありません…!
そういった背景からも、倉庫作業・ピッキング作業は10年後になくなる可能性が高いといえます。
4位.ホテルの接客・受付の仕事
ホテル業界では、チェックイン・アウトの自動化やスマートフォンのルームキー化、AIコンシェルジュサービスなどの導入が進んでいます。
また昨今では、対話型AIチャットサービスが進化していて、お客さんとの対話もスムーズにおこなえるようになってきています。



将来的には受付スタッフを常駐させる必要がなくなるかもしれません。
今後も、自動化システムやAIの技術が発展していくと考えると、ホテルの接客・受付の仕事は10年後になくなる可能性が高いといえます。
5位.工場での組み立て作業
工場も自動化が進んでいる業種の一つ。ロボットや自動化機械によって、製品の組み立て作業がおこなわれています。
最近では、AIや機械学習が進化し、より高度な作業をおこなえるようになってきています。



従来は人がおこなっていた複雑な組み立て作業も自動化されつつあります…!
工場の自動化は今後もさらに進んでいくでしょう。そのような背景をふまえると、工場での組み立て作業は10年後になくなる可能性が高いといえます。
6位.警備・ビルのメンテナンス
警備・ビルのメンテナンスでもテクノロジーの進化がとまりません。
警備では防犯カメラやセンサー技術、AIによる監視システム、警備ロボットの活用が進展。ビルのメンテナンスでは、ビックデータやIoTを活用した予知保全の手法が取り入れられています。



各種センサー類を相互連携させる、スマートビルディングの普及も進んでいます。
今後も人件費削減やリソース不足の理由から、ロボットの活用や自動化がおこなわれるでしょう。そういった意味でも警備・ビルのメンテナンスは10年後になくなる可能性が高いといえます。
7位.路線バスのドライバー
自動運転技術は急速に進化していて、一部地域では実用段階に入った自動運転バスが運行されています。
自動運転バスは、センサーやカメラ、人工知能などを利用したもので、無人で乗客を目的地までに輸送できる技術。



10年後にはさらに普及が進むと予想されています。
将来的に、自動運転技術の進化と自動運転バスが普及していくことを考えると、路線バスのドライバーは10年後になくなる可能性が高いといえるでしょう。
なお、これまで解説してきた仕事にあてはまっていたとしても落ち込むことはありません。これからの行動を変えていけば、生き残ることは十分可能です。
詳しくは、関連動画「衰退産業#6 ポスト生成AIの社会、チャットGPTが登場して、斜陽産業にいるサラリーマンの生き残り戦略、衰退産業から転職を成功する方法、出世術を詳しく解説」で解説しています。
ぜひ参考にしてください!
10年後の将来になくなる可能性がある仕事の共通点3選


以下の共通点にあてはまる仕事は、10年後になくなる可能性が高いといえます。
- テクノロジーが活用されている仕事
- 誰がやっても変わらない仕事
- 利益率が低いビジネス
それぞれの共通点を知り、今後のキャリアにいかしていきましょう。
1.テクノロジーが活用されている仕事
実用化に向けた実験がおこなわれているものを含め、テクノロジーの活用が進んでいる仕事は10年後になくなる可能性が高いでしょう。
テクノロジーを活用するのは、人間にかわってAIやロボットに仕事をさせるための準備を整えている状態といえるからです。
自動化の技術を仕事にとりいれれば、繰り返しの作業や単純な肉体労働・手作業が、ロボットによって代替されていくでしょう。また、人工知能(AI)を活用すれば、データ収集・解析や予測分析などの作業をAIに任せられます。



テクノロジーの変化は非常に急速。過去10年の変化が1年で起こりえます…!
このようなことからも、テクノロジーの活用が進んでいる仕事が、10年後になくなってしまっている可能性は十分にありえるでしょう。
2.誰がやっても結果が変わらない仕事
誰がやったとしても結果が一定であり、人間の判断や創造性が必要ない仕事は、10年後になくなる可能性が高いです。
そのような仕事は、急速に発展しているテクノロジーによって、自動化されやすい傾向にあるからです。
たとえば、単純な作業を繰り返す仕事は、誰がやっても同じような結果になるため、AIやロボットに代替される可能性が高いでしょう。
手作業でおこなわれていて、特別なスキルや知識が必要ない仕事も、効率化を図るために自動化や機械化がされやすいといえます。



多くの企業でさまざまな業務のデジタル化が進んでいます!
そういったなかで、誰がやっても結果が変わらない仕事は、人材コストの削減という側面からみても、10年後になくなってしまう可能性が高い仕事といえるでしょう。
3.利益率が低いビジネス
利益率が低いビジネスの場合、競合他社との価格競争に巻き込まれやすく、収益をあげるのが難しい傾向にあります。
他にも、事業拡大が難しかったり、魅力的な付加価値をつけられなかったりする場合もあるでしょう。そういったなかでは、ビジネスを存続させるための、十分な利益を確保することは難しいといえます。
加えて、昨今のテクノロジーの進歩はすさまじく、今後、利益率の高い競合他社があらわれる可能性は十分にありえます。



利益率の低いビジネスは淘汰されてしまうおそれがあります…!
このように利益率が低いビジネスは、競争力を維持するのが難しいため、10年後には存続が困難になる可能性が高いでしょう。
なお「フューチャリスト友村晋のYouTubeチャンネル」では、キャリアを考えるのに役立つ情報を発信しています。
なくなる仕事のほかにも、衰退する業界を解説した動画「衰退産業#1 2030年に向けて衰退する業界ワースト10、テレビ業界は衰退産業、転職や就職するなら選ぶべき業界とは?」もあげています。あわせて確認しておきましょう!
今後のキャリア戦略に役立つ最新情報を定期的にお届けしていくので、ぜひ以下のボタンからチャンネル登録をして見逃さないようにしてくださいね!
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将来仕事がなくなる心配をせずに人生を送る方法3選


仕事がなくなる心配をせずに人生を送るためには、以下の3つをおこなうのが大切です。
- 値段以外で選ばれる人材になる
- ハイブリッド人材になる
- 将来性のある業界への転職を検討する
まずはできることから実践してみましょう。
1.値段以外で選ばれる人材になる


「値段が安いから」という理由で選ばれる人材にならないようにしましょう。
値段に依存する仕事は、競合他社との価格競争によって収入が不安定になったり、市場の変化によって需要が急速に減ったりするおそれがあります。
一方で、値段以外で選ばれる人材になると、雇用の安定性が高まるだけでなく、付加価値による収入アップも見込めます。
値段以外で選ばれる人材になるための方法は、以下のとおり。
- 異なる分野でのスキルを磨く
- 意思や考えを明確に伝える力を養う
- 常に新しい視点で物事を考える癖をつける
- 新しい技術やトレンドに敏感になる



今日から行動に取り入れて「あなただから頼みたい」という人材になりましょう!
また、所属している会社がそもそも競争の激しすぎる業界に身を置いていると、新しいことに挑戦する機会が得られにくい傾向があります。
心あたりのある方は、環境を変えることから始めるのもひとつの選択肢です。関連動画「2030年の未来、転職におすすめの業界や会社のホワイト企業の選び方6選、ガチでおすすめの見極め方」をチェックして、社員の挑戦を応援してくれる会社を探しましょう!
2.ハイブリッド人材になる


進化の速度が早い現代社会において、デジタル技術の普及は避けられない道。今後も新しいツールやプラットフォームが次々に登場するでしょう。
変化の激しい社会において安定したキャリアを築くためには、デジタルとアナログの両方のスキルをもつハイブリッド人材になるのが重要です。



ハイブリッド人材になる第一歩として大切なのは、実際にテクノロジーを使うことです!
営業であれば、商談獲得数を最大化するツールとして使える「マーケティングオートメーションツール」を活用してみましょう。そのうえでツールにはできない商談スキル(アナログ部分)に磨きをかけるのがおすすめです。
会計事務であれば、freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトをつかってみるのも一つの方法です。
最終的には、テクノロジーを上手につかいこなしながら、自分にしかできないアナログ部分をしっかりとみがいていきましょう。
3.将来性のある業界への転職を検討する
将来性のある業界は需要が安定している傾向にあります。業界によっては、新しい技術やビジネスモデルの導入によって、市場が拡大する可能性も十分にあるでしょう。
将来が有望な業界であれば10年後も仕事がなくなる可能性が低いため、経済的な安定性や長期的なキャリアを築きやすくなります。



将来性のある業界へ転職する第一歩として、おこなうべきなのが情報収集!
ネット検索をしたり、YouTubeをみたり、セミナーやイベントに参加したりして、どのような業界があるのかを調べましょう。
詳しくは、こちら動画「2030年の未来予測、ますます伸びる転職におすすめの業界、どんな市場の仕事が人気?ひろゆきも注目している8業種を紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
10年後も将来もなくならない可能性が高い仕事ランキング3選
最後に、10年後もなくならない可能性が高い仕事をランキング形式で紹介します。
- 1位.塾の先生
- 2位.心理カウンセラー
- 3位.マネジメント
なくならない仕事はこれから解説する3つ以外にもたくさんあります。どのようなスキルに価値があるのかを考え、転職先選びの参考にしてくださいね。
これらの内容は、関連動画「伸びる職業、稼げる職種ベスト5、2030年に向けて伸びていく仕事とは?」でも解説しているので、あわせてチェックしてみてくださいね!
1位.塾の先生


塾の先生は、ただ単に勉強を教えるだけでなく、生徒達との信頼関係を築く必要があります。
良好な信頼関係の構築は、学習意欲や自己成長の向上をうながす大切な要素。そういった生徒に対する人間的なサポートは、AIやテクノロジーでは代替が難しい要素といえます。
たしかに2023年時点で塾の業界はオンライン化が進み、リアルタイムで指導するタイプの教室は縮小傾向にあります。有名な講師の授業をいつでもどこでも受けられるため、一般の先生に対するニーズは減るでしょう。
しかし動画を見るだけの授業は、画一的で一方通行のコミュニケーションしかできないデメリットも持ち合わせています。
だからこそ、生徒一人ひとりにあわせた柔軟な個別指導ができる先生の需要が高まっていくのです。



市場全体が小さくなっていっても、人間力の高い先生は10年後も引っ張りだこだと予想しています!
主な仕事内容は以下のとおりです。
- 生徒への学習指導
- 授業内容や計画、指導方法の決定
- テスト問題の作成、テストの採点
- 学習・進路に関する説明やアドバイス
生徒達の未来を育むための、大きな一翼を担う仕事をしてみることも、ぜひ検討してみてください。
2位.心理カウンセラー


心理カウンセラーには、クライアントの感情に共感し理解する力や、個々の状況にあわせた柔軟な対応力が求められます。



コミュニケーションが基盤となる仕事は、AIやテクノロジーでは代替が難しいとされています!
人間の複雑かつ多様な心や感情に寄り添う心理カウンセラーは、10年後もなくならない可能性が高い仕事の一つといえるでしょう。
主な仕事内容は以下のとおりです。
- カウンセリングの実施
- 心理検査などの実施
- 面談記録の作成
- 心理的な支援
一歩踏み出して、新たな専門職の道を探求してみるのはどうでしょうか。
3位.マネジメント


マネジメントには、組織内の人間関係を円滑に保ち、目標達成ができるチームを作り上げる力が必要です。部下の教育も大切な役割で、個別のニーズに合わせたサポートをしないといけません。



ヒューマンスキルが不可欠な仕事を、テクノロジーやAIに置き換えるのは困難です!
こういったことからも、チームメンバーと密接に連携し目標を達成していくマネジメントは、10年後もなくならない可能性が高い仕事の一つといえるでしょう。
主な仕事内容は以下のとおりです。
- 目標の設定と管理
- スケジュールの管理
- チームメンバーの管理
- 部下へのフィードバック
ただしマネジメントは、努力では補えない才能に頼る部分が大きいといえます。ほかにも、たとえなくならなくても時給が上がらない仕事もあります。
一生食いっぱぐれないスキルを身につける方法については、YouTube動画「2030年の近未来、AIやロボット、テクノロジーに仕事を奪われず消えない職業、つまり、稼げる仕事3選!の後編」で解説しています。ぜひ参考にしてください!
ぜひこの記事を参考に、10年後のキャリアを見据えた行動をしてみてください。
なお「フューチャリスト友村しんのYouTubeチャンネル」では、激動の10年を生き抜くために必要な最新情報と具体的なノウハウを発信しています。将来への不安をなくすためにも、ぜひ参考にしてください。
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