「AIの進化によって労働市場が変化すると聞いた」
「自身の仕事やスキルは将来の市場で価値を保てる?」
「AIに取られない仕事を知って今後の働き方に活かしたい」
AIの進化による労働市場の変化に対応するためには、AIに取られない仕事の共通点を知り、今後の働き方を再検討する必要があります。
そこで本記事では『2030未来のビジネススキル19』の著者で、未来予測のプロであるフューチャリスト友村晋が以下の内容を解説します!
- AIに取られない可能性が高い仕事ランキング5選
- AIに取られない仕事の共通点3選
- AIに仕事を取られないためにやるべきこと3選
- AIによって代替される可能性の高い仕事ランキング3選
AIの進化による労働市場の変化に備えて、生き残る仕事の特徴を知りましょう!
AIに取られない可能性が高い仕事ランキング5選
ここでは、AIに取られない可能性が高い仕事をランキング形式で紹介します。
- 塾の先生
- 心理カウンセラー
- マネジメント
- AIプログラマー
- ロボットエンジニア
今後の働き方を見つめなおす、参考にしてもらえれば幸いです。
1. 塾の先生
AIが進化する将来においても、塾の先生の存在は必要不可欠といえるでしょう。
なぜなら、生徒の学習意欲や自己成長の向上をうながすような指導は、傾聴や共感など人間の感情に寄り添うようなサポートができる塾の先生でなければできないからです。
少子化およびオンライン授業、タブレット学習の普及で、塾の業界自体は縮小傾向にあります。
しかし、オンライン授業やタブレット学習は画一的な一方通行の授業になるため、生徒一人ひとりの個性に合わせた、
- 勉強のモチベーションの上げ方
- 将来像の相談役
など、本来のいちばん大切な仕事の重要度が増していきます。
現在の文科省の制度では、学校の先生は業務が多すぎて、生徒一人ひとりにこのようなケアは難しいでしょう。
塾の先生には人間力が必須です!
事実、人間の細やかな感情の変化を読み取ったり、温かみのあるアドバイスをしたりするのは、AIには難しい作業です。
生徒たちとの良好な信頼関係を築き、生徒一人ひとりに合わせた個別指導が必要になる塾の先生は、AIが進化した将来においても、なくならない仕事の一つといえるでしょう。
2. 心理カウンセラー
AIが進化したとしても、心理カウンセラーの仕事を代替するのは難しいでしょう。
心理カウンセラーには、クライアントに寄り添う力や、相手の立場にたって物事を理解する力などが求められるからです。
人間の複雑な感情や微妙なニュアンスを読み取るのは、AIには難しいでしょう!
とくに、カウンセリングにおいては、言葉だけでは表現できない思いを、非言語的なコミュニケーション(身振りや手振り、表情など)から読み取る必要があります。
クライアント一人ひとりのニーズや背景、状況に合わせた対応が必要になる心理カウンセラーは、AIが進化する将来においても、必要不可欠な仕事といえるでしょう。
3. マネジメント
組織内の人間関係を円滑に保つ力や、目標達成ができる強いチームをつくる力などが求められるマネジメントも、AIに取られない仕事の一つです。
マネジメントにはヒューマンスキルが欠かせません!
事実、AIには、人間の感情や動機、人となりなどを理解したり、チームメンバーのモチベーションを高めたりするのは難しいとされています。
優れた対人スキルや不測の事態に対応する力など、数多くの人間特有の能力が求められるマネジメントは、AIが進化した将来においても代替されないでしょう。
4. AIプログラマー
AIプログラマーには、人間の感性や好みを理解する力や、チームメンバーと協力・連携して業務を進める力が求められます。
人間特有のスキルや能力が必要な仕事を、AIに置き換えるのは困難でしょう!
たとえば、新しいシステムを開発するためには、クリエイティブな発想が必要です。しかし、AIには人間の悩みを見つける能力が足りていません。
また、プロジェクトの成功においては、チームメンバーとの複雑なコミュニケーションが求められます。
一方、AIにとって、相手の意図や要望をうまく引き出したり、お互いの考え方や価値観を理解したりするのは、非常に難しい作業です。
クリエイティブな発想やコミュニケーション能力が求められるAIプログラマーの仕事は、AIに取られない仕事の一つといえるでしょう。
5. ロボットエンジニア
クライエントが抱えている問題や課題を見つけだし、それらをロボットでどのように解決するかを計画できるロボットエンジニアは、AIが進化した将来においても必要不可欠な仕事でしょう。
人の困りごとを考え、解決策をみつける作業はAIには難しいです。
また、現実世界の物理的な制約がある点を考慮したうえで、しっかりと機能するロボットを設計、開発できるのも、人間にしかできない作業であるといえます。
AIがもっていない発想力や想像力、課題解決力が必須となるロボットエンジニアは、AIに取られない仕事の一つであるといえるでしょう。
AIに取られない仕事の共通点3選
以下の共通点にあてはまる仕事は、AIに取られにくい仕事であるといえます。
- マネジメント能力が求められる仕事
- ホスピタリティが求められる仕事
- クリエイティビティが求められる仕事
それぞれの共通点を知り、今後の働き方に活かしていきましょう。
1. マネジメント能力が求められる仕事
経営者や役員、プロジェクトマネジャーなど、マネジメント能力が求められる仕事は、人間特有の資質や経験に依存しているため、AIでは代替が難しいでしょう。
人間は感情の生き物。人をまとめる仕事は人でないとダメ!だだし才能が必要…。
実際、マネジメント能力が求められる仕事では、以下のような素質が求められます。
- 人望
- 育成力
- 課題解決力
- 人間関係構築力
- リーダーシップ力
- 臨機応変に対応する力
たとえば、チームメンバーや取引先と良好な人間関係を構築し維持できるのは、人間特有の能力といえるでしょう。また、予期せぬ状況下で臨機応変に対応できるのも、AIにはない人間の強みといえます。
このように、マネジメント能力が求められる仕事は、AIでは代替できないため、今後ますます重要度が増していきます。
2. ホスピタリティが求められる仕事
ホテルマンや旅行コンサルタント、イベントプランナーなど、ホスピタリティが求められる仕事は、顧客のニーズを理解した対応が求められるため、AIには取られにくい仕事であるといえるでしょう。
たとえば、顧客の感情を理解し共感を示したり、一人ひとりの好みや要望に応じたサービスを提供したりできるのは、人間が得意とする領域といえます。
他にも、想定外の状況や要求に対して柔軟かつ迅速に対応できるのも、AIにはない人間特有のスキルでしょう。
ホスピタリティが求められる仕事には、人間にしかできない業務が数多く存在します。そういった意味でも、これから先もAIに取られない仕事として残るでしょう。
なくならない仕事ではありますが、稼げない業界のジャンルにあてはまっている点には注意が必要です…!
3. クリエイティビティが求められる仕事
ディレクターやデザイナー、芸術家など、クリエイティビティが求められる仕事は、既存の枠組みにとらわれない発想が求められるため、AIには真似できない領域といえるでしょう。
クリエイティブな発想があれば、AIに仕事を奪われません!
事実、クリエイティビティが求められる仕事では、個人の創造性や感性が必要な場面や、直感や感覚に基づいた複雑な意思決定をおこなう場面が多々あります。こういった能力は人間にしかないもので、AIには再現が難しいでしょう。
また、人々に感動や感銘を与えられるオリジナリティあふれる作品をつくりだせるのも、人間にしかない持ち味といえます。
このようにクリエイティビティが求められる仕事には、AIの能力を超えた作業が数多く必要になるため、今後も代替される心配はないでしょう。
なお「フューチャリスト友村晋のYouTubeチャンネル」では、激動の10年を生き抜くために必要な最新情報と具体的なノウハウを発信しています。AI時代を生き抜く力を身につけるためにも、ぜひ参考にしてください。
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AIに仕事を取られないためにやるべきこと3選
AIに仕事を取られないためにやるべきことは、以下の3つです。
- AIにはできない仕事の資格やスキルを身につける
- クリエイティブな発想を身につける
- YouTubeなどを活用して市場動向を知る
AIが進化した将来でも安心した働き方ができるように、まずはできることから実践していきましょう。
1. AIにはできない仕事の資格やスキルを身につける
AIに仕事をとられないためには、AIが苦手とする分野の資格を取得したり、人間にしかないスキル・能力を高めたりしましょう。AIが進化した将来においても、自分の市場価値を高められるため、安定したキャリアを築けます。
以下に、AIが苦手とする分野の資格と、人間にしかないスキル・能力をまとめました。
- カウンセラーや心理療法士
- 医師や看護師、社会福祉士
- MBA(経営学博士号)や中小企業診断士
- 教員免許やスポーツインストラクター
- 建築士やインテリアコーディネーター
- 発想力や柔軟性
- 創造性や芸術的センス
- 共感力や傾聴力、交渉力
- マネジメント力やリーダーシップ力
- コミュニケーション力や問題解決力
たとえば、コミュニケーション力や問題解決力、傾聴力などのソフトスキルは、AIには代替が難しい人間固有の能力のため、必ず身につけておきたいスキルです。
また、人間の感情や行動を理解しサポートする能力が必須となるカウンセラーや、学生一人ひとりに合わせた指導が必要になる教員は、AIには難しい領域の仕事です。資格取得によりAIに仕事を取られる心配がなくなるでしょう。
人間の強みを活かせるスキル・能力を高めれば、AI時代でも安心です!
2. クリエイティブな発想を身につける
「AIが進化した将来でも生き残りたい…」と考えているなら、クリエイティブな発想を身につけましょう。AIが不得意としている領域のため、身につけられれば、AIが進化した将来においても食いっぱぐれる心配がありません。
クリエイティブな発想は訓練すれば、誰にでも身につけられます!
クリエイティブな発想を身につける方法は、以下のとおり。
- 人の困りごとを考える癖をつける
- 人の困りごとの解決方法を考える癖をつける
- 結果の原因(理由)をたどる癖をつける
たとえば、飲食店にいった場合「その店が何に困っているか?」「それをどう解決すればいいか?」を考える癖をつけましょう。
他にも、面白い企画やキャンペーンをみつけた場合「なぜそうしているか?(結果の原因)」を考える癖をつける方法もあります。
クリエイティブ発想はAI時代で生き残るために欠かせません。将来必要とされる人材になるためにも、今日から身につける練習をしましょう。
3. YouTubeなどを活用して市場動向を知る
AIに代替されにくいキャリアプランを設計するためには、YouTubeなどを活用した市場動向のチェックが欠かせません。
AIの進化に伴う労働市場の変化を把握できたり、将来的に重要となる知識やスキルを知れたりするからです。
事実、YouTubeなどのプラットフォームでは、最新の市場トレンドや技術進化に関する情報など、さまざまな教育コンテンツが発信されています。もちろん、AIに奪われない分野や、AI時代を乗り切る方法などの情報も得られるでしょう。
技術革新のスピートが早い現代だからこそ、YouTubeなどでの情報収集は必須です!
最新のAI事情はYouTube以外にも、ネット検索や書籍からでも知れます。
僕の著書「2030 未来のビジネススキル19」でも、これからのAI社会を生き抜くためのヒントを解説しています。AI時代の勝ち組になるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
AIによって代替される可能性の高い仕事ランキング3選
最後に、AIによって代替される可能性の高い仕事をランキング形式で紹介します。
- スーパーの店員
- 事務作業・データ入力
- 倉庫作業・ピッキング作業
今後のキャリアを考えなおす、キッカケにしてもらえれば幸いです。
なお、今回のランキングに自分の業界が入っているからといって、悲観する必要はありません。これからの行動を変えていけば大丈夫です。
1. スーパーの店員
スーパーの店員の役割は、AIによって代替される可能性が高いでしょう。なぜなら、レジ業務や在庫管理、カスタマーサービスにおいて自動化が進んでいるからです。
AIの進化により、従業員による手作業が減少するでしょう…!
実際、一部のスーパーでは、効率性の向上や人件費の削減のために、無人レジや在庫管理システム、物品補充ロボなどの導入をおこなっています。
AIを導入した自動化の流れは、今後もますます加速していくでしょう。そういった背景を考えると、スーパーの店員はAIに代替される可能性の高い仕事の一つであるといえます。
2. 事務作業・データ入力
AIによる自動化が進んでいる事務作業・データ入力の業務も、AIによって取られてしまう可能性が高いでしょう。事実、AI技術の発展により、手作業でおこなっていた業務の一部が、AIに代替されています。
- 情報の抽出
- 文章の処理・整理
- データ入力・分析・分類
たとえば、大量のデータ処理が必要な業務にAIを導入した例では、ヒューマンエラーがなくなり、作業効率の大幅な向上が図れたそうです。
また、紙の文章をデジタル化し、その内容をAIが解析・処理してくれる光学文字認識(OCR)という技術の活用により、データベース化する時間が大幅に削減できた事例もあります。
AIの活用により、高速かつ正確なデータ処理が実現できます!
今後も、業務の効率化や人件費削減のために、自動化が進んでいくでしょう。事務作業・データ入力の業務がAIに代替されてしまう未来は近いのかもしれません。
3. 倉庫作業・ピッキング作業
自動化システムの発展により倉庫作業・ピッキング作業も、AIに代替されてしまう可能性が高いでしょう。
倉庫作業・ピッキング作業における、AIやロボット工学の進歩は凄まじく、倉庫内の商品整理や在庫管理、ピッキング作業などさまざまな業務が自動化されています。
今後も業務の自動化が進んでいくのは、ほぼ間違いありません…。
AIやロボットは、人間とは違い24時間連続して作業をおこなえます。作業スピードや精度という点でも優れています。
とくに、大規模な倉庫や物量センターでは、自動化によるコスト削減や生産性向上のメリットが大きいため、今後もAIやロボットによって業務の代替が進んでいくでしょう。
ぜひ本記事を参考に、AI時代でも生き残れる働き方を再検討してみてください。
なお、10年後になくなる可能性がある仕事について知りたい方は、こちらの記事「【完全網羅】10年後になくなる仕事ランキング7選!なくならない仕事も紹介」を、ぜひ参考にしてみてください!
AIに関する最新情報は「フューチャリスト友村晋のYouTubeチャンネル」でも発信しています!動画は定期的に追加していくので、ぜひチャンネル登録をして、見逃さないようにしてくださいね!
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