リモートワークの生産性を上げる方法:2つのスキル(後編)
リモートワークで大事な2つの能力
今日は前回に続き後編だ。
リモートワークで必要な能力として、1アウトプット、2コミュ力を挙げた。
さて、今日は後編の2番目のコミュ力について話したい。
今さらコミュ力?
なぜ今さらコミュ力なのか?ビジネスパーソンにとってコミュ力の重要性を今さら話されても、、、と思っている人は多いと思う。
だが、リモートワークほどコミュ力が問われる仕事の仕方はない。
その理由は、大きく2つある。雑談が減ってしまうことと、空気が伝わらないことだ。
雑談が減る
リモートワークに慣れている人は感じていると思う。複数人が参加するときのリモート会議のあの居心地の悪さだ。たとえば普通の会議だったら、会議10分前にメンバーがだらだら集まったら、その場で会議前に雑談が自然と始まる。
しかしリモート会議だとそれが起こりにくい。
メンバーが揃うまで、みんなカメラ越しに黙ってうつむいていたりスマホをいじっていたりする。
そして会議が始まれば、前編で話したように純粋にアウトプットはなにか?という会議が始まり、アウトプットの報告が終わればすんなり会議が終わる。
これだと人間関係がぎくしゃくするのは当たり前だ。
(対策)会議のリーダーはできるだけ雑談を振ろう。会議前も会議後も会議中でさえも、緊張した空気を壊して楽しくアイデアが出せる空間にしないといけない。これはリーダーにしかできない。なぜなら他のメンバーは、リーダーであるあなたに遠慮して、言い出しにくいからだ。
空気が伝わらない
会話はバーバルとノンバーバルで成り立つのは有名な話。ノンバーバルの方が9割重要だというのも以前コラムで書いた。
つまり空気感が一番大事なのだ。その空気感が画面越しだと伝わりにくい。 本人に直接会っていたら、頼んだ仕事に対して「はい」と言われても、その言い方や間の取り方で、「ほんとはやりたくないかな?」「最近調子悪いのかな?」「いまはいと言ったけど顔がこわばったな」など空気が伝わる。
しかしこの空気が伝わりにくいのがリモート会議だ。
(対策)実はこれも先述と一緒。普段から仕事以外の話である雑談をしておくことが大事だ。効率化を求めれば求めるほど、不合理な人間同士の心はずれていく。悲しいかなこれが人間関係というものだ。
合理的なロボット同士ならどんどん雑談を省略して効率化すればいい。
しかし人間はそうはいかない。 一見遠回りなような雑談、上司として、会議の進行役としては、今皆さんが思っている10倍ぐらい雑談を大事にしたらいい。
そして気を付けることは雑談と称して自分の話ばっかりしないこと。
当たり前だが上司である皆さんの役目は聞き役、笑い役、励まし役、共感役だ。小学校の時の校長先生の話みたいに一方的な話はやめよう。