DX化が中小企業で全く進まない2つの原因
大手企業からDXがすすんでいる
社内DX化に推進している企業を社員数別でみると社員数1000人以上の企業の実に7割がDX化を推進している。
これに対して社員数100人以下の企業では3割しかDX化を推進していない。
独立行政法人情報処理推進機構「デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進に向けた企業とIT人材の実態調査」より。
中小企業でDXがすすまない原因2つ
ではなぜ中小企業ではDXがすすまないのか?理由は2つある。
理由1:そもそも経営陣がDXに興味がない
中小企業で特にアナログな業務をしている会社は、DXの本質であるデジタルデータを活用してビジネスモデルを変革することに興味がないし、理解しようともしない。
だからDXやっていますか?と聞いても、手書きの業務をエクセルに変えたなどの答えしか返ってこない。
理由2:IT人材が入社しない
DX化に欠かせないIT人材は、2030年には80万人不足すると言われている。
ただでさえ不足しているIT人材はどこに就職しているか?DXの重要性を理解して高給を払う大手企業またはIT企業だ。
ITの重要性を理解しない中小企業のアナログ会社に就職すると、IT人材である自分の評価は高くないので給料も増えない。
当然就職する気にならない。
そしてIT企業に就職したIT人材は高額なITツールを開発する。
そのツールを買う(もしくはサブスクで利用する)資金力があるお客様は誰か?もちろん大手企業だ。
高額なITツールを導入する資金力もなければ重要性も理解しない中小企業はいつまでたっても脱アナログ化できない。
こんな悪循環が起こっているわけだ。
中小企業はどうすればよいか?
もちろん積極的にIT人材を雇う、もしくは多少の費用をかけても投資ととらえてITツールの導入だ。
ただしどんなIT人材が必要か?知る必要があるし、ITツールの導入には注意が必要で、企業側に知識がないといいようにツールを売り込まれてしまう。
そうするとシンプルな結論になる。
結局、経営陣がDXとはなにか?なぜ必要か?を学ぶことが最初の一歩かつ一番大切なことだ。