「ホワイトカラーの仕事がなくなると言われている理由は?」
「なくなる可能性の高い業界を知りたい」
「変化の激しい環境に対応するためにはどうすればいい?」
ホワイトカラーの仕事がなくなる可能性が高い現代で生き残るためには、最新技術に代替されやすい業務の特徴を理解したり、適切な対処法を知ったりする必要があります。
一方で「自分のいる業界はなくなってしまう?」「仕事を失わないためには何をすればいい?」という疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では『2030未来のビジネススキル19』の著者で、未来予測のプロであるフューチャリスト友村晋が以下の内容を解説します!
- ホワイトカラーの仕事がなくなると言われている理由
- なくなる可能性が高い業務・業界
- なくなる可能性が低い業界
- 生き残る方法
ホワイトカラーの仕事がなくなると言われている理由や、検討すべき対応策を知って、技術革新の波を乗り越えられる人材になりましょう!
なお、「生成AIについてもっと詳しく知りたい」「でも最新テクノロジーに精通している人がいない」といった悩みを解決したいと考えているなら、セミナーの活用を検討してみてください。
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ホワイトカラーの仕事がなくなると言われている理由3選
ここでは、ホワイトカラーの仕事がなくなると言われている理由を紹介します。
- AIやロボティックなどの技術発展がすさまじい
- ビジネスモデルが急速に変化している
- 企業のデジタル化が進んでいる
ホワイトカラーが置かれている現状を知りたい人は、参考にしてみてください。
1. AIやロボティックなどの技術発展がすさまじい
AIやロボティックなどのテクノロジーの急速な発展は、ホワイトカラーにとって脅威といえるでしょう。
これまで人間がおこなっていた業務が、生成AIやロボットなどに置き換えられ、働き手がいらなくなるケースが増えてしまうからです。
実際に現時点においても、無人レジや自動車工場のロボット、路線バスの自動運転など、さまざまな業務でテクノロジーによる代替がはじまっています。
AIやロボットが仕事に与える影響は、今後ますます強くなるといえるでしょう!
収束加速の法則により、これからの1年は、過去10年間に匹敵するスピードで変化していきます。今の時点では、代替できていない業務も、テクノロジーの急速な進化によって、あっという間にAIやロボットに奪われてしまう可能性が大いにあります。
2. ビジネスモデルが急速に変化している
テクノロジーの進化がもたらす、ビジネスモデルの急速な変化も、ホワイトカラーの今後に大きな影響を及ぼすでしょう。
求められるスキルや知識が大きく変化し、いま持っている能力や技術、経験値だけでは対応しきれない仕事に直面する状況が増えるからです。
たとえば、経理の人であれば、以下のような役割転換があるかもしれません。
- 役割転換前:単純なデータ入力の仕事
- 役割転換後:AIによるデータ分析結果をもとに、経営に関する意思決定に必要な情報を提供する仕事
職種によっては、生成AIやデータ分析ツールを使いこなすスキルが必要になります!
ビジネスモデルが急速に変化する現代では、ホワイトカラーの仕事に大きな変化が生まれるでしょう。これまであった業務がなくなり、あらたな職務や役割が次々に生まれる可能性が高いからです。
仕事を失わないようにするためには、環境の変化に柔軟に対応していく必要があります。
3. 企業のデジタル化が進んでいる
AIやロボティックなどを活用したデジタル化の推進も、ホワイトカラーの仕事がなくなってしまう原因の一つといえるでしょう。多くの作業が自動化され、これまで人間がおこなっていたさまざまな業務が不要になってしまうからです。
お客さんからの問い合わせに24時間365日対応できるようになり、顧客対応をおこなうためのスタッフが不要になる場面がでてくる
事務職においては、請求書の処理や給与計算などの業務をおこなう人の仕事がなくなってしまう可能性が高いでしょう。
企業のデジタル化が進むと、ホワイトカラーがおこなっていたさまざまな作業が自動化されていきます。これまで人間がおこなっていた仕事が不要になり、働く場所を失ってしまう人もいるかもしれません。
最新テクノロジーの導入が進んでいく現代で生き残るためには、継続的な学習とスキルのアップデートが必要不可欠といえるでしょう。
なお、こちらの動画「DXとは?取り組むべき理由とは?具体的な活用事例を初心者にもわかりやすく解説、デジタルトランスフォーメーションのセミナー講師が定義を説明」では、企業におけるデジタル化(DX)について解説しています。
DXについての知識を深めて、変化の激しい現代を生き抜きたい人は、参考にしてみてください。
なお、DX推進の具体的な方法は「【徹底攻略】中小企業のDX化の進め方5ステップ!成功へのポイントも紹介」で解説しています。
激動の時代を生き残るためにも、ここでチェックしておきましょう!
ホワイトカラーの仕事でなくなる可能性が高い業務3選
ここでは、ホワイトカラーの仕事でなくなる可能性が高い業務を紹介します。
- 同じ作業を繰り返す業務
- 複雑な判断を必要としない業務
- 大量のデータを扱う業務
どのような業務がなくなるか知りたい人は、参考にしてみてください。
1. 同じ作業を繰り返す業務
ホワイトカラーの仕事のなかでも、手順が決まっていたり、同じ作業を何度も繰り返したりする業務は、将来的になくなる可能性が高いでしょう。
多くの企業が、業務の効率化やコスト削減などをおこなうために、反復業務を自動化するための技術(RPA)の導入を進めているからです。
以下に、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が取り入れられた場合に、自動化されてしまう業務をまとめました。
- 在庫管理
- 給与計算
- データ入力
- レポート作成
- 書類整理やファイリング
自動化技術が導入されると、人の手が必要となる作業が減るため、人件費の削減につながります。
24時間365日稼働するシステムを導入すれば、作業効率も圧倒的に向上するでしょう!
効率面やコスト面などにおいて、企業が自動化技術を導入する利点は大きいです。これまで人間がおこなっていた反復作業が、テクノロジーに奪われてしまう未来も遠くないかもしれません。
2. 複雑な判断を必要としない業務
単純かつ明確なルールに従っておこなわれる作業も、ホワイトカラーの仕事のなかでなくなる可能性が高い業務の一つといえるでしょう。自動化技術によって代替されやすいからです。
以下に、複雑な判断を必要としない業務の一例をまとめました。
- 広告運用の管理
- スケジュール管理
- カスタマーサポート
- メルマガやSNSの運用
- 定型的な契約書の作成
たとえば、カスタマーサポートでは、昼夜を問わず年中無休でお客さんからの問い合わせに対応できるため、顧客の満足度向上につながります。
自動化技術を活用すれば、業務の正確性が上がり、ミスの発生確率を大幅に減らせるでしょう!
作業の進め方や決まりがはっきりとしている業務は、自動化技術の対象になりやすいです。将来的にホワイトカラーの仕事のなかからなくなってしまう可能性が高いでしょう。
3. 大量のデータを扱う業務
ホワイトカラーの仕事のなかでも、大量のデータを効果的に処理・分析する作業も、将来的になくなる可能性が高い業務の一つでしょう。
人工知能(AI)や機械学習(ML)の技術発展により、人間よりも短時間かつ高い精度で、膨大な量の情報を処理できるようになったからです。
たとえば、以下のような業務はテクノロジーに代替されやすいといえるでしょう。
- 購買履歴と行動データの分析
- 文書データや歴史的資料のデジタル解析
- 販売データ分析による売上予測とトレンド把握
- サイバー攻撃や異常なネットワーク活動の検出
- ウェブサイトへのアクセス数やユーザー行動の分析
大量のデータを処理・分析するためには、多くの人手と費用が必要です。一方で、人工知能(AI)や機械学習(ML)により作業を自動化すれば、大幅なコストの削減が実現できます。
今後も多くの企業でテクノロジーの導入が進み、業務の効率化がおこなわれていくでしょう!
将来的には、大量のデータを扱う業務の大部分で、人の手が不要になるかもしれません。
なお、将来厳しくなる仕事の詳細は「【完全網羅】10年後になくなる仕事ランキング7選!将来なくならない仕事も紹介」で解説しています。あわせてチェックしておきましょう!
ホワイトカラーの仕事でなくなる可能性が高い業界3選
ここでは、ホワイトカラーの仕事でなくなる可能性が高い業界を紹介します。
- 金融・保険業界
- 飲食・サービス業界
- 専門・技術サービス業界
今後のキャリアを考えなおす、キッカケにしてもらえれば幸いです。
なお、ここで紹介している業界は、なくなる可能性が高いだけで、不必要な仕事ではありません。ただし、AIやロボティクの急速な進化によって、テクノロジーに代替されていってしまうという事実は認識してほしいです。
1. 金融・保険業界
ホワイトカラーの仕事のなかでも、金融・保険業界は、AIやロボティックの発展により多くの業務が奪われてしまいやすい業種といえるでしょう。
コスト削減と効率化の実現のために、多くの作業でテクノロジーによる自動化が進んでいくからです。
たとえば、請求書の発行や支払処理などの経理業務、大量のデータを入力・管理する仕事は、ソフトウェアの導入により人間の作業が大幅に減るでしょう。
お客さんからの問い合わせに24時間対応できるAIアシスタントが採用された場合、顧客対応をしてきた人の仕事が奪われてしまいます。
オンラインバンキングやモバイルアプリの利用者が増えれば、銀行にいく人が減り、支店での窓口業務も減少してしまうでしょう。
金融・保険業界では、今後もテクノロジーによる業務の自動化が進んでいきます。多くの作業が効率化される一方で、人の手でおこなっていた仕事が次々に奪われてしまう可能性が高いでしょう。
2. 飲食・サービス業界
飲食・サービス業界も、ホワイトカラーの仕事のなかでなくなる可能性の高い業種の一つであるといえるでしょう。
AIやロボティックの導入により、多くの作業が自動化され、人の手が不必要になる場面が増えていくからです。
事実、最新技術を活用しているホテルやスーパー、コンビニ、飲食店では、従業員の仕事が次々に代替されています。
- チェックイン・アウトの自動化
- バーチャルコンシェルジュサービスの導入
- タブレットを活用したルームサービスの提供
- AIを活用した自動発注システム
- セルフオーダーシステムの導入
- 調理・配膳・清掃ロボットの活用
- セルフレジの導入
- AIを活用した在庫管理
- 商品陳列ロボットの導入
飲食・サービス業界では、業務効率の向上や人件費削減のために、今後も自動化が進みます。将来的には、さまざまな業務で人間の手が不要になっていくでしょう。
3. 専門・技術サービス業界
専門・技術サービス業界のなかでも、士業や翻訳・通訳の仕事は、とくになくなる可能性が高いでしょう。
テクノロジーのすさまじい進化によって、人間にしかできなかった作業が、AIに置き換えられるようになってきたからです。
たとえば、翻訳・通訳であれば、AIによる自動翻訳システムの急速な発展によって、高い精度での翻訳が可能になりました。
音声認識技術も日々向上していて、リアルタイムで通訳ができるシステムも登場しています。
士業においては、専門的な知識を身につけたAIが、法律文書の作成や分析、会計業務の自動化などをおこなう場面が増えてきました。
専門・技術サービス業界では、今後もAIの活用が進んでいきます。技術発展によりできる業務が増えていけば、人間がおこなっていた業務が大幅に減ってしまうでしょう。
ちなみに、逆にこれからも食いっぱぐれない仕事の予想については、関連記事「【2030年未来予測】将来性のある仕事5つを厳選!見極める6つのポイントやスキルを徹底解説」で詳しく解説しています。
明暗が分かれる仕事内容を知り、今後のキャリア戦略に活用してください!
ホワイトカラーの仕事でなくなる可能性の低い業界3選
ここでは、ホワイトカラーの仕事でなくなる可能性の低い業界を紹介します。
- 医療・福祉業界
- IT業界
- 教育業界
今後の働き方を見つめなおす、参考にしてもらえれば幸いです。
1. 医療・福祉業界
ホワイトカラーのなかでも、医療・福祉業界の仕事は、なくなる可能性が低いでしょう。テクノロジーに代替できない業務がいくつもあるからです。
たとえば、一人ひとりの個性に配慮した細やかな対応は、AIには難しいでしょう。状況がその時々に応じて変化したり、予期せぬ出来事が発生したりする現場で、臨機応変に対応できるのも人間ならではのスキルと言えます。
AIは一定のパターンに基づいた対応は得意ですが、複雑な問題に対処するのは苦手です。
些細な変化を直感的に理解する力や、個別のケースに柔軟に対応する力が求められる医療・福祉業界では、今後も人間のもつスキルが必要になるでしょう。
2. IT業界
IT業界のなかでも、AIプログラマーやロボットエンジニアの仕事は、とくになくなる可能性が低いでしょう。最新テクノロジーの設計や開発、メンテナンスなどには、人間の力が必要不可欠だからです。
実際、新しいシステムを開発するためには、人間のもつ発想力や創造力が必要不可欠です。
まったくのゼロから、新しいアイデアや技術を生み出す力は、AIにはありません。
稼働中のシステムに問題が起きた場合にも、人間の手による修正・改善が必要です。
AIやロボティックの技術は、今後も多くの業界で必要とされます。新しいシステムを生み出したり、より良いものにつくり変えたりできる、AIプログラマーやロボットエンジニアの仕事は今後もなくならないでしょう。
3. 教育業界
教育業界も、ホワイトカラーの仕事のなかでは、テクノロジーによる代替が困難な仕事といえるでしょう。生徒一人ひとりにあった、指導をしていく必要があるからです。
とくに、勉強や学校生活に対して感じる不安やストレスへのサポートは、AIには困難です。感情の微妙なニュアンスを理解して、適切な対応ができるのは人間だけの強みといえるでしょう。
教育現場では予測不能な場面にも遭遇します。問題に対して柔軟な対応ができるのもAIにはない人間独自のスキルです。
教育業界では、学習のサポート以外にも、生徒一人ひとりに寄り添った対応が求められます。AIには代替が困難な部分であり、今後も人間のもつ能力やスキルが必要とされるでしょう。
ほかにも、AIに代替されない仕事については、関連記事「【丸分かり】AIに取られない仕事ランキング5選!なくなる仕事も紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてくださいね!
ホワイトカラーの仕事がなくなる可能性が高い現代で生き残る方法
最後に、ホワイトカラーの仕事がなくなる可能性が高い現代で生き残る方法を紹介します。
- 人間にしかないスキルや能力を磨く
- 最新技術のリスキリングをおこなう
- これから伸びる業界に転職する
まずは、できることから実践していきましょう!
1. 人間にしかないスキルや能力を磨く
AIやロボティックの進化が止まらない現代で生き残るためには、人間にしかない強みを磨いていく必要があります。テクノロジーに仕事を奪われる心配がなくなるでしょう。
人にしかないスキルや能力はさまざまありますが、とくに重要なのが課題を見つける力(クリエイティブな発想)です。
AIには「人間がどのような悩みを抱えているか?」「何に困っているか?」を考える力がありません。
課題発見力を身につける方法は、以下のとおりです。
- 人の困りごとを考えて、解決策を考えるクセをつける
- 結果の原因をたどるクセをつける
ホワイトカラーの仕事がなくなる可能性が高い現代で生き残るためにも、意識して課題を発見する力を身につけましょう。
なお、こちらの動画「2030年の近未来、AIやロボット、テクノロジーに仕事を奪われず消えない職業、つまり、稼げる仕事3選!の後編」では、クリエイティブな発想をするための方法について解説しています。
課題発見力を身につけて、変化の激しい現代を生き抜きたい人は、参考にしてみてください。
ほかにも、AIには無理で人間にしかできない仕事については、関連記事「【丸分かり】AIに取られない仕事ランキング5選!なくなる仕事も紹介」で詳しく解説しています。
2. 最新技術のリスキリングをおこなう
変化の激しい時代で仕事を失わないようにするためには、最新技術のリスキリングが欠かせません。
すでに持っているスキルや能力に加えて、時代の変化に適応するために必要なビジネススキル(専門能力)をあらたに習得すること
テクノロジーの進化がすさまじい現代では、AIやロボティックなどの技術を効果的に活用できる人材が求められています。
リスキリングにより、新しい専門能力を身につければ、職を失う心配をせずに働き続けられるでしょう。
会社からの評価が高まり、昇進や昇給のチャンスが増えるかもしれません。
AIやロボティックなどの最新技術を有効活用する方法は、著書『2030未来のビジネススキル19』で詳しく解説しています。
最新テクノロジーを使いこなせる人材になりたい人は、手にとって参考にしてみてください。
3. これから伸びる業界に転職する
成長が見込める業界に転職するのも、技術革新が起こる現代で生き残るための有効な戦略の一つです。昇進やスキルアップの機会が増えたり、長期的に安心して働ける環境を手に入れられたりするでしょう。
以下に、これから伸びる業界をまとめました。
- 宇宙開発ビジネス
- メタバース市場
- MaaS
- 医療業界
- IT業界
- エンタメ業界
- 介護福祉業界
- 農業
後悔しないキャリアを歩むためにも、成長分野の業種に目を向けてみましょう!
なお、こちらの動画「【2030年未来】ますます伸びる転職におすすめの業界・業界、どんな市場の仕事・職種が人気?わかりやすく解説」では、2030年以降も伸び続ける業界を紹介しています。
「これから伸びる分野へ転職したい」と考えている人は、参考にしてみてください。
関連記事「【2024最新】これから伸びる業界ランキング8選!選ぶときの注意点や生き残るためのスキルも紹介」でも詳しく解説しているので、動画とあわせてチェックしてみてください。
本記事を参考に、テクノロジーの発展がすさまじい現代で生き残るための方法を模索するための、キッカケにしていただければ幸いです!
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