「メタバースに関わる仕事に興味がある」
「メタバースに関わる仕事にはどのようなものがある?」
「メタバースに関わる仕事の具体的な業務内容について知りたい」
メタバース登場により、これまでにはなかった新たな仕事がうまれました。ここでは、それらの仕事で求められる役割や実際の求人例などを紹介します。

そこで本記事では『2030未来のビジネススキル19』の著者で、未来予測のプロであるフューチャリスト友村晋が以下の内容を解説します!
- メタバース登場により生まれた仕事5選
- メタバース内で仕事をするメリット3選
- メタバース内で仕事をするデメリット3選
- 【2030未来予測】メタバースと共に流行っていく仕事
ビジネスパーソンとしての価値を高めるためにも、まずは、メタバース登場によって生まれた仕事について知り、働き方のアップデートをおこないましょう。
メタバース登場により生まれた仕事5選
ここでは、メタバース登場により生まれた仕事を紹介します。
- アバタースタッフ・店員
- メタバースデザイナー
- メタバース開発者
- メタバース向けセールススタッフ
- メタバースマーケター
メタバースに関わる仕事についての理解を深めるための、参考にしてもらえれば幸いです。
1. アバタースタッフ・店員


アバターとは、メタバース内を移動したり、ほかのユーザーと交流したりする際に必要になる、自分の分身となるキャラクターです。
メタバース空間でおこなわれるイベントへの参加や、バーチャルショップを訪問するためには、アバターの存在が欠かせません。
そのアバターを使用してイベントの案内などをおこなうのがアバタースタッフ、バーチャルショップで接客対応するのがアバター店員です。
アバタースタッフは、イベント開催時の受付や会場案内、トラブル対応などをおこないます。
また、不慣れな人に対して、
- アバターの操作方法
- イベントの楽しみ方
- メタバースの利用方法
などの説明をおこなうのも大切な役割です。
2022年にKDDIが開催したハロウィーンイベントでは、操作方法やイベント情報の案内などをおこなうアバタースタッフが募集されていました!
アバター店員は、バーチャルショップに来店した人に対して、商品の説明や販売をおこないます。
スマートフォン向け仮想都市空間サービス「REV WORLDS」仮想伊勢丹新宿店や、BEAMSメタバース店などで活躍しています。



アバタースタッフ・店員なら、特定の場所に縛られず働けるため、通勤の必要がなくなります!
2. メタバースデザイナー


仮想空間であるメタバースでは、アバターを利用してイベントに参加したり、バーチャルショップで買い物ができたりします。
好みの服や靴、アクセサリーなどをアバターに着用させるといった楽しみ方もできます。
それらを可能にしているのが、メタバース内のさまざまなデザインの制作をおこなう、メタバースデザイナーの存在でしょう。
- メタバース内の景色
- イベント会場の背景や小道具
- 家やバーチャルショップなどの建築物
- アバターの見た目や服、アクセサリー
バーチャルプラットフォーム「cluster」を開発・運営するクラスター株式会社では、メタバース上のイベントで使用する背景やアバターのデザインができる、3DCGデザイナーを募集しています(2023年12月時点)。
また、株式会社サイバーエージェントは、2022年にメタバース空間の建物や空間デザインの研究・企画・制作を目的にした組織「Metaverse Architecture Lab(メタバースアーキテクチャラボ)」を設立しています。



メタバースデザイナー(3DCGデザイナー)なら、年収900万円という高収入も夢ではありません!
3. メタバース開発者
メタバースにおいて、メタバース開発者の存在は欠かせません。
なぜなら、メタバース空間で必須となるアバターや建物、イス、テーブルなどのアイテムをゼロからつくりあげるためには、メタバース開発者のもつ知識やスキルが必須だからです。
- メタバースの土台となるシステムの開発
- メタバース内で必要となる各種機能の組み込み
- アバターの見た目などを変更するシステムの作成
- 多くのユーザーが同時に交流できる仮想空間の作成
総務省の令和4年版情報通信白書では、2021年時点で約4兆円だった世界のメタバース市場が「2030年には約78兆円まで拡大する」という予測をだしています。
そういった背景をふまえると、メタバース開発者の需要は今後も増えていくと予想できるでしょう。



メタバース開発者は将来性のある仕事!在宅勤務かつ高収入の実現が可能な点も魅力的ですよ。
4. メタバース向けセールススタッフ
メタバース向けセールススタッフは、メタバースの外で営業活動をし、自社商品の販売促進をおこないます。
- メタバース内への出店案内
- メタバース内の広告枠の販売
- 顧客ニーズの把握や企画提案、交渉
- 自社開発したメタバースシステムの販売
たとえば、日本初のメタバース専門企業である株式会社メタバーズでは、メタバースサービス「CYZY SPACE」の営業販売をおこなえる人材を求めています(2023年12月時点)。
また、法人向けのメタバースシステムの構築をおこなっている会社では、海外企業への提案営業ができる人材を募集していました。



メタバース向けのセールススタッフなら、グローバルな人材としても活躍できます!
5. メタバースマーケター
メタバースマーケターは、新しいお客さんの集客・獲得をおこなったり、すでにいるお客さんの好感度や信頼度などを向上させたりするための、戦略立案や検証分析などをします。
メタバースマーケターの仕事は、メタバース空間だけでなく、メタバース外にもおよびます。
- メタバース内に広告を出す
- メタバース内でのイベント開催
- オリジナルデジタルアイテムの作成・販売
- 自社のイメージにあったメタバース空間の作成
- ウェビナーの企画
- プレスリリースの作成
- テレビCMを活用した宣伝
- オフラインイベントの開催
- インターネット上に広告を出す
- SNSやメール、オウンドメディアを活用した宣伝
たとえば、メタバースイベントプラットフォーム「ZIKU」を運営している株式会社シャノンでは、メタバース内外でのマーケティング業務をおこなえる人材を求めていました。
ほかにも、海外のメタバース市場で活躍できるマーケターを募集している企業もありました。



メタバースマーケターは、会社の売上を伸ばすために欠かせない職種の一つです!
このように、メタバースは新しい市場を生み出しています。この流れは止まらないため、今のうちから理解を深めておきましょう。
「フューチャリスト友村晋のYouTubeチャンネル」では、メタバースやChatGPTなどに関する最新情報や具体的なノウハウを発信しています。
新しい技術が次々と誕生する現代を生き抜く力を身につけるためにも、ぜひ参考にしてください。
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メタバース内で仕事をするメリット3選


ここではメタバース内で仕事をするメリットを紹介します。
- 好きな場所で働ける
- 普段出会えないような人との出会いがある
- 現実世界での強みやスキルを活かせる
メタバースに関連した仕事に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください!
1. 好きな場所で働ける
メタバース内でできる仕事であれば、働く場所を選ぶ必要がなくなり、自分の好きな空間で仕事ができるようになります。



インターネット環境と対応機器があれば、世界のどこにいても仕事ができます!
仮に、完全フルリモートワークの会社であれば、アフリカにいながら日本企業の社員として仕事をするという働き方も可能です。
場所に縛られずに働きたい人や、旅をしながら仕事をしたい人にとっては、大きなメリットといえるのではないでしょうか。
2. 普段出会えないような人との出会いがある
メタバース内で仕事をすると、オフラインでは出会えないような人と会える機会が増えるでしょう。
なぜなら、メタバース空間であれば、異なる地域や国に住んでいる人であっても、簡単にコミュニケーションをとれるからです。
また、メタバース内で開催されているイベントに参加すれば、多種多様な職種の人との交流も可能になるでしょう。



日本に住んでいながら、ヨーロッパやアメリカに住んでいる人と出会えます!
現実世界では接点がないような人とつながれるのは、メタバースならではの魅力といえます。
3. 現実世界での強みやスキルを活かせる
メタバース内で仕事をする場合でも、これまでのキャリアを活かした働き方ができるでしょう。
なぜなら、メタバース空間においても、現実世界で培った強みやスキルを発揮できる機会が多々あるからです。
- 教育関係の仕事:仮想教室での授業
- 建築関係の仕事:メタバース内の建築物の設計に関わる仕事
- デザインの仕事:アバターが着用する洋服や小物などのデザイン
- 司会進行の仕事:メタバース内で開催されるイベントでの司会進行
特定の職種に対する強みやスキルがあるのに、現実世界ではなかなか仕事がみつからないという場合でも、メタバース内には求人があるという未来も近いかもしれません。



メタバースの進化により、今後も新たな職種や働き方がうまれるでしょう!
メタバース内で仕事をするデメリット3選


ここではメタバース内で仕事をするデメリットを紹介します。
- 孤独感や疎外感に襲われる場合がある
- 思わぬトラブルに巻き込まれる可能性がある
- ITについての勉強が必要
メタバース内で仕事をする際の、注意点やリスクを知るキッカケになれば幸いです!
1. 孤立感や疎外感に襲われる場合がある
仮想空間であるメタバースで仕事を続けていると、孤立感や疎外感に襲われる場合があるでしょう。
メタバースは現実世界と違い、実際に顔を合わせて話すなど、人との直接的な関わりが欠けてしまいます。結果、人との交流で得られる温かみやつながりを感じにくくなり、孤立感や疎外感をいだきやすくなってしまいます。



孤独さや寂しさに襲われ続けると、心身の健康問題を引き起こす原因にもなるため注意しましょう!
メタバース内での活動による、孤立感や疎外感に対処するための方法を、以下にまとめました。
- 地域のイベントに足を運ぶ
- 友人や家族とリアルで過ごす時間を増やす
- 共通の趣味をもつ人とオフラインでつながる
- ジムに通う、ランニングをするなど体を動かす習慣をつくる
孤独さや寂しさを感じにくくするためにも、仮想空間で過ごした時間以上に、現実世界での生活を大切しましょう。
2. 思わぬトラブルに巻き込まれる可能性がある
メタバース内で仕事をしていると、自身に不利益となるトラブルに直面する可能性があります。
なぜなら、テクノロジーが発展するスピードに、従来の法律や規制が追いつけていないという問題が発生しているからです。メタバースにおいても、それは例外ではありません。
不正取引に遭遇しお金を失ってしまったり、サイバー攻撃やハッキングによって個人情報が流出してしまう可能性は十分にあります。
そのようなトラブルを回避するためには、以下のような行動をとる必要があります。
- 現在の法律にもとづいた最善の行動をとる
- 法律や最新技術に詳しい専門家に意見を求める
- セキュリティ対策を万全にし不正アクセスを防ぐ
- 新しい法律や規制の動向に注意を払い、臨機応変に対応していく



新しい技術を利用する際は、自分の身を守るためにも、どのようなリスクがあるのかをしっかりと調べましょう!
3. ITについての勉強が必要になる
ITに詳しくない人で、メタバース空間で仕事をしたい場合は、ITについての知識・スキルの習得が欠かせません。
インターネット上につくられた仮想空間であるメタバースで活動するためには、パソコンの使い方はもちろん、メタバース内での操作方法やツールの使い方など、幅広いIT知識・スキルが求められます。
学習したほうがよい内容の一例を、以下にまとめました。
- メタバースの操作方法
- 基本的なパソコンスキル
- VR・AR技術の知識や使い方
- インターネットへの接続方法
- トラブルがおきたときの対応方法
- コミュニケーションツール(チャットやビデオ会議など)の使用方法



メタバースの技術は日々進化しています!それに対応するためには、継続的な学習が必須です。
【2030未来予測】メタバースと共に流行っていく仕事
旅行業界は、メタバースと共に流行っていく仕事の一つといえるでしょう。
仮想空間であるメタバースが流行れば流行るほど、本当に行きたい場所にリアルに行く価値が高まっていくからです。
たとえば、屋久島にバーチャル旅行にいき、美しい景色をみたとしても、最終的には「自分の五感で体験したい!」と思ってしまうはずです。
山のなかでできるバーチャルキャンプをしたとしても、現地にいってマイナスイオンを浴びたい、本当の鳥の声を聞きたいと思ってしまうでしょう。
そういった人間の本質を考えると、今後はバーチャル旅行用の3D映像をつくっている会社の業績があがっていくと予測できます。
とくに、軍艦島や北海道の山のなかの湖など、人間が簡単にいけなそうな場所の映像をとれる会社は強いでしょう。



バーチャル旅行をフロントエンド商品、リアルの旅行をバックエンド商品として売り出す未来も十分にありえます!
本記事を参考に、働き方のアップデートをおこなうキッカケにしてもらえれば幸いです。
メタバースやITなどに関する最新情報は「フューチャリスト友村晋のYouTubeチャンネル」でも発信しています!動画は定期的に追加していくので、ぜひチャンネル登録をして、見逃さないようにしてくださいね!
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