「これから伸びる業界を教えて」
「これから伸びる業界で活躍したい」
「将来の不確実要素をできる限り少なくしたい」
就職、転職をするなら、これから伸びる業界に入っておくべきだと思うのはすばらしい判断です。
これからの激動の時代を生き残るには戦略的に行動する必要があります。

そこで本記事では『2030未来のビジネススキル19』の著者で、未来予測のプロであるフューチャリスト友村晋が以下の内容を解説します!
- これから伸びる業界ランキングベスト8
- 選ぶときの注意点
- 生き残るのに必要なスキル4選
業界選びの参考にしたい方には、必見の内容です。
また、伸びる業界で生き残るために必要な考えやスキルも紹介しています。ぜひ最後まで読んでくださいね。
これから伸びる業界ランキングベスト8
これから伸びる業界をランキング形式で紹介します。
- 1位.宇宙開発業界
- 2位.メタバース業界
- 3位.MaaS業界
- 4位.医療業界
- 5位.IT業界
- 6位.エンタメ業界
- 7位.介護福祉業界
- 8位.農業業界(スマート農業)
業界選びの参考に、ぜひお使いください。
なお、これから発表するランキングは、未来予測士である友村晋の独断と偏見で決めています。もちろん根拠はありますが、みなさんもなぜ紹介されている業界が伸びるのかを考えながら読み進めてくださいね。
1位.宇宙開発業界|全人類の問題解決に欠かせないビジネス
宇宙開発の事業は全人類に必要なものなので、これから大きく伸びていきます。
というのも、このまま人類が増えつづけると、地球では資源が足りなくなるからです。つまり、地球以外の惑星に移住する必要があり、火星が一番の候補になっています。



100年後の22世紀には地球が砂漠化しているという予想をしている科学者もいるくらいです…!
実際、ドバイでは火星の環境とそっくりな街を2024年に作ろうとしています。1億ドルもかかるとされており、その本気度がうかがえますね。
また、宇宙への進出は純粋に人間を惹きつけるものがあります。世界の国々やお金持ちが宇宙開発を進める流れは変わらないため、今後も伸び続けていくでしょう。
2位.メタバース業界|文明の進化と共に成長する
メタバース業界が流行るかどうかには賛否両論がありますが、10年後の未来を考えるのであれば必ず伸びると考えています。



メタバースで実現しようとしている仮想現実世界は、単純に便利だからです!
家から一歩も出ずに現実世界と同じような経験ができれば、人は体験のために積極的に移動することはなくなるでしょう。
ただ、今は以下のようにハード面が圧倒的に遅れていて、とても現実世界と同等レベルとは言えない状態です。
- VRゴーグルが重い
- コントローラーを介して行動する必要がある
- 表情の細かな動きまではアバターで再現できない
このような課題を解決するために、マーク・ザッカーバーグ率いるMeta社をはじめ、多くの企業が技術開発を進めています。
メタバースがどんどん現実世界に近づくにつれて、新しい仕事や産業が生まれてきて、市場が拡大していくでしょう。
メタバースに関連する仕事に興味のある方は、関連記事「【徹底攻略】メタバース登場により生まれた仕事5選!メリット・デメリットも紹介」もあわせて参考にしてみてください。


3位.MaaS業界|移動のサービス化により市場が急拡大する
移動にかかわる問題は世界中で共通しており、解決するための手段がビジネスになります。
実際、移動に関しては以下のような課題があります。
- 人口増加に伴い渋滞が発生し多大なロスが発生している
- 物流やタクシー業界を担う人手が足りない
- 地域や貧富の差による移動格差がある
人口増加や先進国の少子高齢化に伴い、MaaS(移動のサービス化)はますます重要な業界になると予想されています。



近年で代表的なのは、白タク(一般の人がタクシーと同じ仕事をすること)を広めた「Uber」でしょう。
スマホアプリひとつで「目的地まで移動する車と移動手段を探している人をマッチングする」サービスを提供して、大きな企業へと成長しました。
アメリカや中国ではすでに、自動運転や空を飛ぶ車の実証実験が大きく前進しており、ハード面とソフト面の進化にあわせて業界が拡大していくでしょう。
4位.医療業界|生物として根本の悩みはなくならない
医療業界は、健康で長く生きたいという人間の根本であって終わりのない悩みを解決するため、どんどん拡大していくでしょう。
とはいえ、先進国ではすでに、伝染病のような代表的な病気に対して治療法が確立されています。肺炎のように、昔は多くの人が命を落としていた病気でも、病院にいけば高い確率で治ります。
一見すると、すでに悩みは解消しているように思えるでしょう。しかし、現代は生活習慣病という病に多くの人がお金を払っています。



ちなみに、メタボは1998年にWHOが使った言葉であり、いろいろなウィルスや細菌を克服できたと思ったら、また新しい病気が生まれたのです…!
この歴史が物語るように、これから予想もつかない病気が生まれて医療で解決するという構図は変わらないでしょう。むしろ高齢化により、需要はどんどん伸びていくと予想されています。
5位.IT業界|IT技術は生活インフラになっている
IT業界が伸びるのは周知の事実といってもよいでしょう。
インターネットが発展し、すべてのモノがネットワークでつながりつつある現代では、すでにIT技術がインフラ化しています。



インターネット上でショッピングをするのにも、動画を見たりオンラインで勉強したりするのにも、すべてIT技術が欠かせないわけです。
したがって、これからも伸びていくのはあきらかでしょう。
しかも日本では、2030年に80万人もの人材が不足すると言われています。今から資格の勉強をしたり転職したりすることを検討しているのであれば、とりあえずIT業界に関連することを学ぶのがおすすめです。
6位.エンタメ業界|人は楽しむためにお金を使う
エンタメ業界と聞くとコロナで大打撃を受けたイメージがありますが、全体としては伸びていく業界です。
実際、デジタルコンテンツは大きく成長しました。



人間は楽しむためにお金を使うので、利用する媒体が変わるだけでエンタメに対する需要はなくなりません!
また、日本のアニメや漫画といったコンテンツは海外で非常に人気があります。130兆円ある海外のエンタメ市場のうち、日本のものが1割を占めているくらいです。
輸出産業としてこれからも伸びが期待できるでしょう。
7位.介護福祉業界|顧客が増える数少ない業界のひとつ
世界に先駆けて少子高齢化が進んでいる日本において、介護業界が伸びるのは納得でしょう。
日本ではすでに65歳以上が人口の約30%を占めています。2050年には40%前後になると言われており、人口が減っていくのに対して高齢者は増えていきます。



放っておいてもニーズが増えつづけるので、市場が拡大していくのは間違いないでしょう。
さらに、日本には「寝たきり老人」といった言葉があるように、年老いたら介護をしてもらうという考えを持っている人が少なくありません。
人手も設備費もかかる人が増えつづけていくことを考えると、これからも伸びていく業界と言えるでしょう。
8位.農業業界(スマート農業)|最新テクノロジーが農業を変える
農業業界と聞くと、後継者不足でどんどん廃業しているイメージがあるかもしれません。



しかしこれからの農業は、最新のテクノロジーにより生産性が格段に向上することが期待されています!
具体的な最新技術は以下の通りです。
- 無人で運転できるトラクター
- 最適な生育環境の条件を自動調整するAI
- カメラや糖度計で食べごろを自動判別して収穫するロボット
ほかにも画期的な技術が開発され、おいしい作物を効率よく、大量に作れるようになるでしょう。
しかも日本は世界一長寿の国であるため、何を食べればそんなに健康でいられるのかと、日本食の文化に注目が集まっています。さらに味も好評で、海外のレストランでは「日本食は高くておいしい」というブランドイメージが根付いています。
つまり日本の食材が輸出ビジネスになるということです。海外にお客さんが増えていくことが見込めるため、業界の伸びも期待できます。
これから伸びる業界を選ぶときの注意点3つ


ここでは、これから伸びる業界を選ぶときに注意すべきことを紹介します。
- 必ず安泰とは限らない
- 好き・得意・社会から必要とされることが重なる場所で働く
- 業界だけでなく職種にもこだわる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.必ず安泰とは限らない
これから伸びる業界だからといって、生涯にわたって安心というわけではありません。
これからの時代は、今までの20年や30年で起きた変化が10年で起きるようになります。この流れはされに加速していくでしょう。



これは歴史が物語っています。
実際、コンピュータを動かす半導体は、指数関数的(足し算ではなく掛け算で増えていくこと)に小さくなっており、性能の進化する速度がどんどん加速しています。
その速度は、5年前・10年前のパソコンが使いものにならないくらいです。
急激な変化が起きる時代では、自分のいる企業がなくなったり、仕事をテクノロジーにとって替わられたりする可能性があります。
伸びる業界にいたとしても例外ではないことは肝に銘じておきましょう。
職業に関する考え方については、関連動画「食える仕事の前編:その職業ヤバい! 将来性のない仕事に就くと1/3の確率で失業する!?「10年後に食える仕事、食えない仕事」書籍の紹介、渡邉正裕著。」でお話しています。ぜひ参考にしてください!
2.大好き・得意・社会から必要とされることが重なる場所で働く



働く場所を選ぶときは、以下の3つが重なるところを探しましょう!
- 大好きなこと
- 得意なこと
- 社会から必要とされること
いくら伸びる業界だからといっても、働くことが苦痛では人生がハードモードになってしまいます。さらに、苦手なことや嫌いなことを無理にやっている状態では稼げないでしょう。
我慢すれば報われると言う考えは捨てて、大好き・得意・社会から必要とされることが重なるところを見つける努力をしてください。
自分が幸せになるためにも、子どもにも幸せな人生を歩んでもらうためにも重要な考え方です。
詳しくは、関連動画「遊ぶように働く!大好きな仕事をするために大事な3つの輪とは?」で解説しているので、ぜひ参考にしてください!
3.業界だけでなく職種にもこだわる
稼げる人材になるには、業界だけでなく職種にもこだわる必要があります。
伸びる業界に入ったとしても、そこで求められる人材にならなければ、最悪の場合、生き残れない可能性もあります。



重要な観点は、テクノロジーに代替されないことです!
以下に具体的な職種を5つあげていくので参考にしてください。
- 営業職
- マーケティング
- マネジメント業
- 先生業・コンサルタント業
- ホスピタリティーの高い接客業
ただし、あくまでこれらは僕が考える職種ですので、ほかにも選択肢はあるはずです。
人の意見をうのみにするのではなく「友村はこう考えているんだ、でも自分はこの職種も稼げると思う。なぜなら…」といった具合で、自分の頭を使って考えていくことが重要ですよ。
儲かる仕事を自分で選ぶコツは、関連記事「【未来予測】2030年も儲かる仕事ベスト5!稼げる仕事を選ぶコツをフューチャリストが紹介」で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてくださいね!


これから伸びる業界で生き残るのに必要なスキル
これから伸びる業界も含め、これからの時代を生き残るには、テクノロジーにとって替わられないスキルを身につけることが重要です。
僕がAIにできないと考えているのは、以下の4つのスキルです。
- 未来予測力
- 1次情報収集力
- フルモデルチェンジ力
- 課題発見力
よくあるカン違いとしては、何か資格を取れば安心できるという考え方です。たとえ、伸びる業界で役立つ資格を取ったとしても、全員が稼げるようになれるわけではありません。
人にしかできない部分を磨いて、テクノロジーを使いこなす側の人間になりましょう。
もちろん上で紹介したスキルだけがすべてではありません。



僕の著書『2030未来のビジネススキル19』でもお伝えしているのですが、自分の希少性を100万分の1にすれば稼げる人材になれると言われています!
そのためには、100分の1のスキルを3つ身につけられれば達成です。難関資格を取ったり、難関大学に入ったりするよりは圧倒的に簡単なはずですので、伸びる業界に入ると同時に自分自身のレア度も上げていきましょう。
なお、ここではお伝えできない話は『2030未来のビジネススキル19』でお伝えしているので、ぜひ手にとってみてくださいね!
ぜひ本記事を参考に、これから伸びる業界を見極めて、激動の時代を賢く生き抜いていきましょう。
最新の情報については「フューチャリスト友村晋のYouTubeチャンネル」でお伝えしています。定期的に更新しているので、ぜひチャンネル登録してくださいね。
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